OB・OG訪問 vol.1(22回生:小塚 かおるさん)

関東で活躍する千種 OB・OG に話を聞きに伺う新企画。
第一回目のゲストは、日刊ゲンダイに勤める小塚さんの紹介です。

小塚さんは公私共にアクティブな活躍をされており、当時の千種高校生活での思い出や今のお仕事について語って頂いたのは勿論ですが、後半は学生の就職活動に対する疑問や不安について、インタビューを行った女子大生 2 人がアドバイスをもらうという「笑いあり・涙なし」の OB 訪問となりました。


PART1:昔と変わらない自由な千種


どのような高校生活でした?

小塚:
部活動はテニス部に所属していました。 野球部のマネージャーもしていました。 当時は厳密なルールもなかったので。
もっともマネージャー業は夏の合宿時や試合の時だけでしたが。
中学の頃から高校野球に憧れていて、 地区大会や練習試合でスコアブックをつけたり、
はちみつレモン作って持っていきました。

スタッフ:南ちゃんですね(笑)

小塚:あと印象に残っているのは、1 年生の時に高山へ行った修学旅行。
なんで入学したばかりなのに修学旅行なのって(笑) 確か、夜にキャンプファイヤーのようなものがあって。 討論会? 討論みたいなこともあったかもしれません。
その他の行事では健脚会、文化祭での演劇など、一通りやりました。

スタッフ:当時も今も変わってないんですね~(笑) 私たちの頃は、全日LTがあって、「東京オリンピックは開催すべきか」を議論しました。 賛成と反対にわかれて色んな意見が飛び交ったと思います。 議事録があったら見て
みたいです。

小塚:それを新しい都知事に意見書として提出すると面白いかもね(笑)

スタッフ:卒業アルバムは白黒でした?

小塚:そう。顔写真は白黒でそれ以外はカラーだったかな。

スタッフ:それも変わらないですね。今日卒業アルバム持ってくれば良かったです ね。
他にはどんなことが思い出に残っていますか?

小塚:悪ガキ生徒がいっぱいいて(笑)

誰だったか、悪戯でもう実施されたのに
「先生、今日は歯科検診です」って言ったら
「あ~わかったわ、みんないってらっしゃい」ってなっちゃって。
クラス全員が教室から出て行って。
自習ラッキー!って感じになりました。

スタッフ:(笑)
小塚:あとは廊下に立たされたことがありましたね。

化学の授業中、後ろを向いて女の子と喋ってて。
一回注意されたんだけど喋り続けていたら おだやかな先生だったのに激怒しちゃって。
「廊下に出ろ!」って。
冗談かな、って思ったんだけど
空気を読んで、2人で廊下に立っていました。

授業中は仕方ないんだけど放課になったら他のクラスの生徒に見られちゃうって思って。
放課 5 分前に部室へ逃げました。その後どうしたかは覚えていないけど。

スタッフ:すごい思い出ですね、喋って良いんですか(笑)
というか今、放課って言葉、久々に聞きました。

小塚:名古屋弁ですね。机つってとかね~(笑)


PART2:色んな国へ行き色々な体験を

Q 高校生の時アメリカ留学されたと聞きましたが
何故しようと思われたのですか?

小塚:ET の映画を見てアメリカ暮らしに憧れました。
広い庭だったり、宅配ピザを食べてみたりと。

国教というクラスが未だなく、留学方法がわからなくて。たまたま同じクラスにこれから留学するっていう子が居て、 交換留学生プログラムがあるのを知ったんです。
そこで 3 年の時、8月~翌 6 月まで米国ミシガン州に留学しました。
五大湖に囲まれた州で、公立の学校へ通いました。

スタッフ:語学留学ではないんですね。

小塚:留学は面白かったですよ。
違う国や文化の子と出会えて。 同じ学校だけで、ブラジル、フィンランド、イタリアの留学生がいました。
最初の 3 ヶ月間は、英語を全く喋れなかったんだけど耳が慣れてきて。
で、半年ぐらいで喋れるようになりました。

向こうの人たちは自己主張が強く かなり影響されたと思います。

自分がやりたくないことは我慢してまではしない。
そういう考え方は、結果的に「プラス思考」に生きていると思います。

スタッフ:大学ではスペイン語専攻ですね。

そう。アメリカではスペイン語圏の人が多くて
次はスペイン語か~って思ったんです。

というか、留学前は理系クラスで薬学部に行こうと思っていたんだけど
留学から帰ってきたら、忘れちゃってて、物理が1で(笑)

スペインへは、大学 2 年生の時に初めて行きました。

学生時代はいろんな国へ行きました。
スペイン、アルゼンチン、ブラジル、モロッコ、イタリア、フランス、ドイツ。
その中では、ドイツが一番日本人に合うだろうなと思いました。

外国人はみな、普通、赤信号だと車が来てなかったら渡っちゃう でも、ドイツ人はちゃんと待ってた。
日本人みたいでしょ(笑)


PART3:やり直しは何回でもきく

Q どうしてマスコミに興味を持ち就活されたのですか?

大学時代、米ソ冷戦の最後の頃で、
TV でベルリンの壁が崩れるのとかを目の当たりにして ものが動く現場を自分で見てみたい メディアの仕事がしたいと思い
TV 局を中心に東京、名古屋、大阪で受け関テレに内定しました。スタッフ:やはり文字を書いて伝えるのは得意だったんですね。

小塚:そうでもなかったです。
マスコミに入りたいと思ってから、勉強したり、小論文講座も受講していました。

スタッフ:大学受験は先生が教えてくれる。
でも就職試験は誰も教えてくれない。就活が不安です。
「即戦力」など何か特価したものがあると良いと言われましたが。

小塚:結果的に即戦力になったら良いと思うけど
1、 2年では即戦力は身につかない。
やはり、即戦力になるには、3~5 年は実務経験が必要かな。

面接官も学生を沢山見ているから繕っていても簡単にバレる。
それよりも素の自分を出した方が良いと思う。
入社後も繕っていたら本当の自分じゃない自分を演じて疲れちゃう。
新卒が最初から仕事を全て理解してる訳がない、それよりもコミュニケーションがとれる、
一緒に仕事したいと思われる方が大切だと思う。

スタッフ:私は業界が絞れません。 何でも興味を持ってしまいます。

小塚:それは就活をやってるうちに絞れてくるから大丈夫。
私もマスコミ以外に食品業界も受けたし、バイヤーとかもやってみたかったから百貨店業界も受けてた。だから興味がある会社はどんどん受ければ良いと思います。

子供の頃からの夢を実現する就職をした人と縁があって就職し、そのうちにその仕事が好きになって エキスパートになった人がいる。
後者の方が多いんじゃないかな。それで良いんじゃないかな。

就職する前から言うのはおかしいけど やり直しは何回でもきく。 2、3 年働いて合わなければ他の業界に行けば良い。
絶対に新卒でこの業界に入らなきゃ と思いつめなくても良いと思います。

気休めにいってはいけないけど
何かは決まるから大丈夫。


PART4:よい意味で公私混同

Q
インタビューもそろそろ 2 時間となり宴もたけなわですが、最後に短い質問を。

大変忙しいようですが休日は何をされていますか?
趣味やストレス解消方等教えてください。

小塚: 映画を見たりマッサージを受けたりしています。 趣味って何ですか?とよく聞かれますが回答に困るんです。
今の仕事は、仕事とプライベートの境界がうすいので、 完全なプライベートの時間がなくって。
休日や深夜でも仕事の電話がかかってくるし。
でもその代わり、平日の空いている時間に友達とランチにいったりと
よい意味で公私混同できています(笑)

お忙しい中、ありがとうございました。

小塚さんと学生インタビュアー